「第71回
皐月賞・GI」(芝2000m)は24日、東京11Rに18頭で争われ、中団を追走した4番人気の
オルフェーヴルが、残り200m過ぎで一気に抜け出し、後続に3馬身差をつけ圧勝。2分00秒6のタイムで、牡馬クラシックの1冠目を制した。2着は内から伸びた1番人気の
サダムパテック、3着は8番人気の
ダノンバラード。なお、2番人気の
ナカヤマナイトは5着、3番人気の
ベルシャザールは11着に敗れた。
池添が喜びをはじけさせた。「うれしい!デビューからずっとコンビを組ませてもらって、いつかこの馬とクラシックを獲れたらいいなと思っていたので」。全兄
ドリームジャーニーですら果たせなかったクラシックVを、兄の手綱も握る主戦が見事に達成。「道中は折り合いだけを考えていた。直線では1頭分だけあいたところをちゅうちょなく行ってくれたし、抜けてからも気を抜くことはなかった。強かったですね」と鞍上は熱戦を振り返った。
ダービーと同じ府中での1冠達成。3冠ロードを歩むうえで、この意義は大きい。「(ダービーでは)距離はこなせると思います。楽しみもあるが…プレッシャーもありますね」と、池江師は武者震いを隠し切れない。過去に行われた東京開催の
皐月賞馬は
シンザン、
メイズイ、
キタノカチドキ、
トウショウボーイ、
ヤエノムテキなどそうそうたる顔ぶれだ。23年ぶりの東京決戦を制した粗削りの素質馬が、より磨きをかけて、名馬への道をひた走る。