「第43回
函館2歳S・GIII」(芝1200m)は7日、函館11Rに13頭で争われ、好位を追走した2番人気の
ファインチョイスが、直線で力強く抜け出し、この世代最初の重賞制覇を成し遂げた。勝ちタイムは1分10秒8。1馬身半差の2着は5番人気の
アイムユアーズ、さらに1馬身半差の3着には4番人気の
ナイスヘイローが入った。なお、1番人気の
コスモメガトロンは直線で伸びを欠き、4着に敗れている。
勝敗を分けたのは向正面。馬群の中を通った
コスモメガトロンに対して、
ファインチョイスは馬群の外から追走した。上村が「あそこで勝負はあったかな。うまく抑え込んだからね」と振り返れば、領家師も「向正面でいけると思った」と語る。ラ
イバルを封じ込めるだけではなく、相棒の力を最大限に発揮。最後はムチを1発も入れることなく、100点満点の競馬を見せた。
これで領家師は昨年の
マジカルポケットに続き、
函館2歳S連覇を達成。昨年の札幌2歳を制した
オールアズワンを含めると、史上初の北海道2歳重賞3連勝となった。「たまたまそうなっているだけ」とおどけるが、育成牧場との連携を深め、夏の北海道シリーズで好結果を残している。
「この内容なら距離が伸びても大丈夫だろうからね。(可能性は)無限にありそうだよ」と指揮官。このあとは放牧へ出し、クラシックに向けて成長を促す。新種牡馬
アドマイヤムーン産駒の素質馬が、GI戦線をにぎわすことになりそうだ。
提供:デイリースポーツ