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オルフェーヴル3冠に池添「ホッとした」、秋はもう1戦

  • 2011年10月24日(月) 12時00分
「第72回菊花賞・GI」(芝3000m)は23日、京都11Rに18頭で争われ、単勝1.4倍の1番人気オルフェーヴルが中団追走から徐々にポジションアップ。直線に入るとすぐに先頭に立ち、横綱相撲で押し切った。勝ちタイムは3分2秒8。2馬身半差の2着は後方追走から追い上げた2番人気のウインバリアシオン、さらに1馬身3/4差の3着には3番人気のトーセンラーが入り、人気通りの決着となった。

「ホッとしました。当確だと言われていたし、記事や取材で取り上げてもらっていた。負けられない気持ちでした」と大仕事を成し遂げた池添は安堵の表情を見せた。ゴール板を射抜いたあとに、鞍上が馬上から振り落とされるアクシデントもあったが「僕とオルフェーヴルらしい」と苦笑い。デビュー戦(1着)でも入線後に、鞍上を振り落としたことのあるやんちゃな馬。競馬史に金字塔を打ち立てた直後も、やはりいつも通りのオルフェーヴルだった。

「うれしいのとホッとしたのが半々」と池江師は、選ばれた者にしか分かり得ない感情を口にしながら、柔和な笑みを浮かべた。父は05年の3冠馬ディープインパクトを育てた池江泰郎氏。史上初の親子2代3冠トレーナーに輝いたが、「親子で3冠は気にしていなかった」。それでも感謝の意を忘れたことはない。94年6月から1年半、調教助手として父の厩舎で学び、そして成長した。「父のもとで経験できたことが生きている。父あっての達成だと思う」。結果を残したことが何よりもの恩返しだ。

 次なるステージは“父越え”。レース後、来秋の凱旋門賞挑戦を高らかと宣言した。ディープインパクトですら成し得なかった世界ナンバーワンの地位。「僕の夢。ディープの時に帯同馬とともに行って、悔しい思いをした。それに僕は海外の厩舎にいたこともあるけど、大きな差があるとは思わない」と目を輝かせる。

 夢へ向けての具体的なローテは検討中。次走も「馬の様子を見ながら」と明言を避けたが、今年出走するならジャパンC(11月27日・東京)か有馬記念(12月25日・中山)のどちらか1走とした。ひとつの区切りを終えたトレーナーの戦いはまだまだ続く。

提供:デイリースポーツ

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