「第59回
日経新春杯・GII」(芝2400m)は15日、京都11Rに12頭で争われ、単勝1.6倍の1番人気に支持された
トゥザグローリーが58.5キロのトップハンデをものともせず、直線で豪快な伸びを見せて快勝。重賞4勝目を挙げた。勝ちタイムはレースレコードの2分23秒7。1馬身1/4差の2着は同じ池江厩舎の3番人気
ダノンバラード、さらに半馬身差の3着には8番人気の
マカニビスティーが入った。
「重い斤量だったが、きちっと結果を出してくれた」と福永は勝利をかみしめた。「ひたすら我慢していたが、
ゴーサインを出してからはスムーズ。斤量が重い分、時間がかかったけど、必ず前をかわせると思った」と振り返る。
トップハンデ馬のVは、01年に同じ58.5キロで制した池江泰郎厩舎の
ステイゴールド以来。池江師は父の厩舎で調教助手として携わっただけに喜びもひとしおだ。「強かったね。太かった(プラス6キロ)のは誤算だったが、終わってみれば関係なかった」と納得の面持ちで語った。
目標のGI制覇、そして登録済みの
ドバイWCデー諸競走(3月31日・UAEメイダン)参戦にも追い風が吹く完勝劇だった。「ワールドCに選ばれるのは難しいだろうね。シーマクラシックについては確実ではないけど、オーナーサイドと“それもいいな”という話はしている」と師は前向きだ。充実の5歳馬に託された夢は、果てしない広がりを見せる。
提供:デイリースポーツ