「第56回
阪急杯・GIII」(芝1400m)は26日、阪神11Rに16頭で争われ、4番人気の
マジンプロスパーが好位追走から4角で早めに進出すると、内ラチ沿いをスパート。立ちはだかる坂を力強く乗り越え、後方から追い込んだ3番人気
スプリングサンダー(2着)を1馬身半振り切り、重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分22秒0。なお、1番人気の
サンカルロは大外を回って猛然と追い込んだが、2着から半馬身差の3着に敗れた。
ニューヒーローの誕生だ。「出たなりで、という指示。いいポジションだったし、流れに乗ってレースできたと思います。少し抜け出すタイミングが早いかな、と思ったけど、よく馬が辛抱してくれましたね」と浜中が満面の笑みを浮かべた。オーナーは“大魔神”こと佐々木主浩氏。11日にデイリー杯
クイーンCを制した
ヴィルシーナに続き、所有馬が重賞タイトルをゲット。「いい馬に恵まれていますね。“マジン”の冠名でやっと(重賞を)勝てました。前走が休養明けだったので、ひと叩きして良くなっていたんでしょう。今後も楽しみ」と喜びを語った。
地方への転厩から中央に復帰したのは昨年の3月。この1年で急激なパワーアップを果たした。中尾師は「馬場は緩めだったが、最後まで脚が上がらず差し切ってくれた。体質が弱くて回り道をしたが、これからだよ」と今後の活躍に期待を寄せていた。文句なしの完勝劇により、次走もあっさりと
高松宮記念(3月25日・中京)に決定した。「これなら威張っていける」と指揮官は自信たっぷり。勢いに乗って電撃の舞台でGI制圧を目指す。
提供:デイリースポーツ