第48回
中日新聞杯・GIII」(芝2000m)は4日、11Rに17頭で争われ、手応え良く中団を追走した6番人気の
スマートギアが、直線に向くと鋭く末脚を伸ばし、9番人気の
ダンツホウテイ(2着)の追撃を1馬身3/4差振り切り優勝。勝ちタイムは2分2秒2。さらに、半馬身差の3着には外から追い込んだ1番人気の
ダノンバラードが入った。
古豪が悲願にたどりついた。重賞で2着4回、3着2回の“善戦マン”
スマートギアが、18度目の挑戦でV。松山は右こぶしを2度突き上げて、喜びを爆発させた。人馬そろって初タイトルを獲得。「強かった。この馬も重賞は初。何とか勝つことができて良かった。やっぱりうれしい」と鞍上はあどけない笑顔を見せる。
リニューアル初日の3日、新装・中京競馬場の開幕戦Vを皮切りに、土日で最多の4勝を挙げる活躍。“新・中京男”は、いち早く馬場の傾向をつかんでいた。鞍上は土曜朝に芝コースを歩き、状態を確認。「前めで競馬をしようと思った。スタートもポンと出て、レースがしやすかった」。積極的にポジションを取ると、直線はこん身の右ステッキ連打でパートナーを
アシスト。新設された急坂を駆け上がった。「馬にもこのコースが合っていた。本当にうれしい」。待望の瞬間を味わった人馬は、新たな栄冠を求めてギアを上げて突き進む。
提供:デイリースポーツ