春の天皇賞連覇に向けて
ヒルノダムールが今季2戦目に挑む。前走の
京都記念は3着に敗れたが、58キロを背負い、終始外を回らされたことを考えれば、まずまずの内容だったと言える。「前回は少し馬体に余裕があった(プラス16キロ)が、数字はそれほど気にしなくてもいい」と昆師も意に介していない様子。1週前追い切りは、藤田を背に栗東CWで6F84秒1-13秒1(一杯)をマーク。迫力のある走りで先着を果たし、馬体も引き締まってきた印象を受ける。「風格が出て、本格化してきた感じがするからね。去年もそうだったが、本番を前に
ピークに近いところまで持っていきたい。勢いをつけて向かいたいね」。前哨戦でも、陣営は勝って天皇賞へ臨む構えだ。
昨年の覇者
ナムラクレセントが一発を狙う。昨秋の復帰後は不振が続いていたが、
菊花賞や春の天皇賞で3着がある実力馬。長距離戦は臨むところだけに侮れない存在だ。1週前追い切りは、栗東CWで6F85秒7-13秒1(強め)を計時。折り合いはスムーズでフットワークも力強かった。「2週続けてコースで長めから追い切りましたが、今の力のいる馬場状態を考えれば、時計も動きも上々。間隔はあきましたが、いい状態で臨めそうです。放牧明けでも筋肉が落ちていないし、馬に活気があるのもいいと思います」と房野助手も満足げ。本来は叩き良化型で、昨年は休み明け5戦目で
阪神大賞典をV。4戦目となる今回は、まさに走りごろだ。
提供:デイリースポーツ