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ジェンティルドンナV、史上4頭目の3冠目指す/オークス

  • 2012年05月21日(月) 12時00分
 牝馬クラシック第2弾「第73回オークス・GI」(芝2400m)は20日、東京11Rに18頭で争われ、後方で折り合いをつけながら運んだ3番人気のジェンティルドンナが、直線で外から豪快に突き抜け5馬身差の圧勝。桜花賞に続く2冠を達成した。勝ちタイムは、従来のレースレコードを1秒7更新する2分23秒6。2着には2番人気のヴィルシーナ、3着には3/4馬身差で9番人気のアイスフォーリス。なお、1番人気のミッドサマーフェアは13着に敗れた。

 ウイニングランから引き揚げる際に、川田は思わず右手で何度もガッツポーズ。主戦の岩田が騎乗停止になったため、急きょ回ってきた大役だった。「結果を出せて、ホッとした。プレッシャーはあったけど、思ったよりも緊張はしなかった。楽しめたと思う」と心地のいい汗をぬぐった。「ヴィルシーナミッドサマーフェアの2頭だけを気にして競馬をした。早く抜け出す形にはなったけど、最後までしっかりと脚を使ってくれたと思う」と川田はVを振り返る。

 見届けた石坂師も、圧巻の勝ちっぷりに舌を巻く。「道中は折り合いがついていたし、差せなかったらしょうがないと思っていた。それにしても5馬身差はびっくりしています」。全姉のドナウブルーは、先週のヴィクトリアマイルで半馬身差の2着に健闘。「ドナウの方は1年遅れたけど、いいメンバーのなかで頑張ってくれたしね」と孝行姉妹に目を細めた。

 秋は秋華賞(10月14日・京都)を大目標に据えて、10年アパパネ以来となる史上4頭目の牝馬3冠を目指す。「当然、それに向けてやっていくことになりますね。このあとは放牧に出す予定です。(復帰は)常識的にはトライアルからになるでしょう」と指揮官。名牝への道を着実に歩み出した貴婦人が、静かに実りの秋の訪れを待つ。

提供:デイリースポーツ

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