宝塚記念1週前追い切りについて、
フェデラリスト(牡5・
田中剛厩舎)と、
ネコパンチ(牡6・星野忍厩舎)陣営に取材した。
【
フェデラリストを管理する
田中剛調教師】
「前走(
大阪杯・2着)後は、山元トレセンに放牧に出ましたが、牧場では
宝塚記念を目標に調整してもらっていました。放牧先から帰厩後は、ここまで順調に来ています。今週は南ウッドチップコースで追い切りを行いましたが、前日降った雨で、馬場が悪かったために、蛯名騎手も無理をしなかったようで、あまり強めの追い切りにはなりませんでした。ただ。心肺機能の方もしっかりとできていますし、獣医のチェックでも、馬の状態はいいと言ってもらえました。来週は、もう少しビシッとやる予定にしています。また雨が降った場合は、芝コースで追い切ることも検討しています。
前走は、直前輸送と道悪馬場も克服してくれましたし、2着ではありましたが、レース内容も良かったと思います。以前は、血が騒ぐのか、怖い面もありましたが、最近は落ち着きが出てきていますし、スイッチのON、OFFができるようになって、気性面でも成長を見せてくれています。昨年は札幌で2戦続けて4着になったりもしましたが、1戦ごとにレース振りも成長してきて、今では、元々持っていた高い能力を、しっかりと発揮できるまでになってきたのではないでしょうか。
今回はこの馬にとって、初めてのGIレースになり、相手も強化されますが、ゲートもポンと出ますし、道中、折り合いもつき、追ってからの反応も良い馬ですので、どういうパフォーマンスができるか、楽しみですね。あとは、この馬の能力がしっかりと発揮できるように、レースまでどう調整していくかを考えたいと思っています」
【
ネコパンチを管理する星野忍調教師】
「追い切りに乗った
江田照男騎手も、脚部不安で休んでいたわりには、息遣いが良かったと言っていました。コンスタントにレースを使っていましたし、ある意味、リフレッシュできて、いい休養になったのかもしれませんね。来週も江田騎手が乗って追い切りをして、本番に備えたいと思います。あとは、期待の大逃げで(笑)、どこまで頑張れるかですね」
【星野忍厩舎の小野大輔調教助手】
「以前は、コース入りする時にも、常歩ができなかったですが、今日は、ゆっくりと歩いて入っていくことができて、落ち着きが出てきました。精神面でも成長しているようですから、どんなレースをしてくれるか、楽しみですね」(取材:佐々木祥恵)