群馬県が、存続の危機に立たされている高崎競馬に対し、廃止を視野に入れ検討を始めたことが判明した。年度収支は92年度から12年連続の赤字決算となる見込みで、累積赤字額は昨年度末で約51億円にも達している。
高崎競馬は昨年、2年間経営努力しても収支均衡の見通しが立たない場合は廃止を決断すべきだ、という報告書が出されているが、今年度も、4、5月の売上額が前年の同じ時期を8800万円下回る、9億6100万円にとどまっているのが現状。今秋には、最終判断が出される模様となった。廃止となれば、昨年11月11日に廃止となったかみのやま競馬(山形県上山市)に続く、
地方競馬の廃止となる。