素質を高く評価されながらも、思ったほどの結果を残せていない
トーセンラー。前走の
七夕賞も鼻差及ばす2着に敗れたが、「いい脚で伸びたけど…」と藤原英師も残念そうに振り返る。とはいえ、平たんコースでは確実に追い込んでくるように末脚は堅実。GIIIレベルなら力は上位の存在だ。1週前追い切りは岩田を背に栗東CWで5F71秒7-11秒9(馬なり)。ゴール前ではグイッとひと伸びして先着を果たし、動き、気配ともに絶好だ。「大きく負けたのは道悪のときぐらい。爪が薄いから馬場が渋ると滑るんだ。良馬場が前提になるけど、ハンデさえ見込まれなければ期待できるんじゃないかな」。今度こそ2度目の重賞のタイトルを手にして、飛躍の秋へとつなげたい。
重賞挑戦が続く近4走は、ファンの期待に応えられていない
エクスペディション。これには石坂師も「前走(
七夕賞8着)は負け過ぎだよ。久々でも仕上がりは悪くなかったのに、全然見どころがなかったからな」とあきれ顔。叩き2戦目となる今回、当然上積みが期待されるところだが、1週前追い切りは栗東坂路で4F52秒6-13秒3(一杯)。攻め駆けタイプで全体の時計は出たものの、追われてからが少し頼りなかった。「今回も何とも言えないけど、出来は変わらない。小倉では昨年連勝しているのでどこまでやれるか」。得意コースに変わって、巻き返しに期待したい。
提供:デイリースポーツ