ラスト1冠奪取に向けて、一点の曇りもない仕上がりをアピールした。
皐月賞馬
ゴールドシップは、同じ芦毛の
クリーンエコロジー(4歳1000万下)と栗東坂路で併せ馬。スタートの1Fはゆったりと入ったが、ラスト2Fから手応え良く加速する。最後は余力たっぷりにパートナーと並入し、4F54秒7-39秒0-12秒2を計時した。
またがった北村助手は「しまい重視だったが、いい内容でした。反応が良くなっているし、以前よりも秘めたものをしっかりと表に出せている感じ。走る方に気が向いていますね」と納得する。見届けた須貝師も「指示通りの動き。しまいまでしっかりといいフォームで走っていた」と文句なしの合格点を与えた。
3000mという、過酷な距離設定も臨むところ。「心肺機能が高く、掛かることもないから大丈夫。この馬はレースの最中、4回フォームが変わる。ゲート、中間、3コーナー、それから直線でね。一本調子ではなく、
ギアチェンジが利くので三千はいいと思う。あとは馬が楽しく走ってくれればいい」(同師)と
リラックスムードでマラソンレースに臨む構えでいる。
オルフェーヴルと同じ
父ステイゴールド×母の
父メジロマックイーンの“黄金配合”。日高の小牧場から生まれたGIホースに期待は高まるばかりだ。「小さな牧場から出てきた馬。馬産地の励みになってほしいし、頑張らないといけないという責任感もある」と口元を引き締めた。史上8頭目となる
皐月賞&
菊花賞の2冠馬誕生へ。さまざまな思いを乗せて、黄金の船は高々と帆を掲げる。
提供:デイリースポーツ