20日、
盛岡競馬場で行われたダービー
グランプリ(3歳、交流G1・ダート2000m、1着賞金5000万円)は、安藤勝己騎手騎乗の1番人気
パーソナルラッシュ(牡3、栗東・山内研二厩舎)が、道中2番手追走から直線は早めに抜け出すと、4番手追走から直線伸びた2番人気
トップオブワールドに9馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは、
メイセイオペラが98年
みちのく大賞典で記録した2分03秒5(不良)を更新する2分02秒8(良)のレコード。さらに4馬身差の3着は道中3番手追走の
メイショウムネノリ。4着には後方待機から追い込んだ6番人気
トキノコジローが入り、3番人気
トーセンブライトは直線粘れず5着に敗れた。
勝った
パーソナルラッシュは、
父ワイルドラッシュ、
母Personally(
その父Alydar)という血統の米国産馬。重賞初挑戦となった前々走の
ユニコーンS(G3)は3着に敗れたが、前走の
エルムS(G3)では
タイムパラドックス、
ウインデュエルなどの古馬を破り重賞初制覇を飾っていた。通算成績9戦5勝(重賞2勝)。外国産馬の勝利は同レース初。9馬身差の勝利は、00年
レギュラーメンバー(大差)、02年
ゴールドアリュール(10馬身差)に次ぐもので、01年
ムガムチュウと同じ。なお、指定交流となった96年以来、同レースは
JRA勢の9連勝となった。
今春から静内・
アロースタッドで種牡馬生活をスタートした
父ワイルドラッシュにとっても、日本でのG1勝ちは初。今年の3歳交流G1は
ジャパンダートダービー(大井)の
カフェオリンポス(牡3、美浦・松山康久厩舎、
父Grand Slam)に続き、いずれも外国産馬の勝利となった。
鞍上の安藤勝己騎手は、92年
トミシノポルンガ、昨年の
ユートピアに続き同レース3勝目。
アドマイヤドンで制した
帝王賞(交流G1)、
タイムパラドックスで制した
ブリーダーズゴールドC(交流G2)、
ディバインシルバーで制した
黒船賞、
北海道スプリントC(共に交流G3)、
グラッブユアハートで制したスパー
キングレディーC(交流G3)に続き、交流重賞は今年6勝目。19日には
ローズSを
レクレドールで制しており、2日続けての重賞制覇となる。管理する山内研二調教師は、96年
イシノサンデーに続き、同レース2勝目。