現地時間3日、仏・ロンシャン競馬場で行われた
凱旋門賞(3歳上、仏G1・芝2400m)は、T.ジレ騎手騎乗の
バゴ Bago(牡3、仏・J.ピース厩舎)が中団から差し切り優勝。1/2馬身差の2着にチェリー
ミックス
Cherry Mix、さらに1馬身差の3着にウイジャボード
Ouija boardが入った。勝ちタイムは2分25秒0(良)。日本から参戦した
タップダンスシチー(牡7、栗東・
佐々木晶三厩舎)は好位2番手から直線では先頭に並びかけたが馬群に飲み込まれ、17着に敗れた。4着に
アクロポリス Acropolis、5着に先手をとった英ダービー(英G1)馬ノースライト
North Light。上位5頭まで3歳馬が独占した。
勝った
バゴは
父Nashwan、
母Moonlight's Box(
その父Nureyev)という血統。近親には98年仏グランクリテリウム(仏G1)を制した
ウェイオブライト(牡8、
父Woodman)がいる血統。
03年8月に仏・
ドーヴィル競馬場でのデビュー戦を快勝以来、無傷の6連勝でクリテリウムアンンテルナシオナル(仏G1)、ジャンプラ賞(仏G1)、パリ大賞典(仏G1)などを制覇。続く英インタナショナルS(英G1)で
スラマニ Sulamaniの3着、前走のニエル賞(仏G2)でヴァルキシール
Valixirの3着に敗れ、ここは人気を落としていた。通算成績は9戦7勝(うち重賞5勝)。
フランス調教の3歳馬の優勝は昨年のダラカニ
Dalakhaniに続き2年連続。83回の歴史の中で、3歳馬の優勝は51勝目、フランス調教馬の優勝は65勝目となった。鞍上のT.ジレ騎手、管理するJ.ピース調教師ともに
凱旋門賞は初制覇。ジレ騎手は昨年の
エリザベス女王杯(G1)、
ジャパンC(G1)で来日し
タイガーテイル Tigertailに騎乗、
エリザベス女王杯では10番人気ながら
アドマイヤグルーヴ、
スティルインラブの3着に入っている。