2011年スプリンターズステークス(GI)、2012年高松宮記念(GI)などに優勝し、2011年度JRA賞最優秀短距離馬、2012年度JRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出されたカレンチャン(牝6、栗東・安田隆行厩舎)の引退式が、本日、京都競馬場で行われた。

同馬は、北海道千歳市の社台ファームで繁殖馬となる予定。

〜関係者のコメント〜
●馬主 鈴木隆司氏
「ファンの皆様、朝早くからカレンチャングッズに行列を作って頂いて感謝いたします。皆様、長い間カレンチャンを可愛がって下さり、誠にありがとうございました。カレンチャンは生まれた時から、触り放題、触られ放題のずっと変わらず可愛いままで育ちました。そんなカレンチャンがこんな素晴らしい成績を残せたのは、ひとえに皆様からのたくさんのお手紙やご声援のお陰です。本当にありがとうございました。このご恩は、きっとカレンチャンの子供たちが数年後になりますがターフでお返しすると思います。そして、この場をお借りしまして、お世話になった安田隆行調教師、カレンチャンの一番のボーイフレンドである安田翔伍調教助手、岩本龍治厩務員、池添ジョッキー、そしてこれからもお世話になります社台ファーム様、感謝申し上げます。京都競馬場関係者の皆様、本日はお世話になりました。そして、最後にファンの皆様、母カレンチャン、そして子供たちに、また変わらない温かいご声援を送ってやって下さいね。以上、ご挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございました」

●安田隆行調教師
「セレクトセールのカタログを見た時から注目していましたが、現実に見るとピンと来るものがありました。入厩してきてからもいい雰囲気の馬で、利口で大人しく、とてもチャーミングな馬でした。スプリンターズステークスで世界のロケットマンを負かした時にとても強い馬だと思いました。海外にも連れて行ってもらって最高のパートナーでした。子供にも大いに期待したいと思います」

●池添謙一騎手
「初めて乗った葵ステークスでは2着でしたが、すごくいい馬だと思い、上の条件まで行けると感じました。ずっと乗せて欲しいと安田助手に言ったのを覚えています。乗りやすくて、先行力もあって、終いもしっかりしている名スプリンターだと思います。勝たせてもらったレースはすべて覚えていますが、香港で勝てなかった悔いが残っています。是非カレンチャンの子供で夢を達成したいと思います」

●安田翔伍調教助手
「速い追い切りをすると走る馬独特のいい背中をしていました。調整はとてもしやすい馬でした。阪神牝馬ステークス(GII)で勝って、オーナーに重賞レース勝ちをプレゼント出来て良かったです。無事に成長すれば楽しみだと思っていたので期待に応えてくれました。たくさんの経験と愛情をもらい、自分の財産だと思っています。これを今後に生かしていきたいです」

●岩本龍治厩務員
「大人しくてみんなから好かれる顔も性格もかわいい馬で、もうこんな馬には巡り合えないかもしれません。ずっと一緒だったし、教えられることばかりでしたが、感謝しています。無事にお母さんになり、子供がターフに戻って来てカレンチャンみたいに騒がれるように期待しています」

提供:ラジオNIKKEI