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クイーンC出走ウキヨノカゼら、陣営インタビュー/美浦トレセンニュース

  • 2013年02月06日(水) 18時46分
 クイーンC(GIII・芝1600m)に出走予定のウキヨノカゼ(牝3・菊沢隆徳厩舎)、スイートサルサ(牝3・菊川正達厩舎)について、管理する各調教師に取材した。

ウキヨノカゼについて、菊沢隆徳調教師。
「前走のフェアリーS(GIII・芝1600m・2着)は、道中は後方からの競馬になるのかと思っていましたから、3番手につけていった時にはちょっとびっくりしましたが、ノリちゃん(横山典弘騎手)がうまく乗ってくれました。馬自身も上手な競馬をしてくれたと思います。頭差の2着と惜しいレースでしたが、あそこまで走ってくれたので喜びもありました。前走後は在厩させまして、疲労回復とリラックスさせるような調整をしました。ウチはだいたい牝馬は1週前にある程度負荷をかけて、レースの週には調整程度という感じでやっています。今日(2/6)の追い切りは、当初は単走でやるつもりでしたが、ウォーミングアップの様子や馬の感じを見て、3頭併せの後ろからという形に直前に変更しました。併せることによって、前の馬をつかまえるという気持ちを馬に教える調教でしたが、時計面や動きは問題なかったと思います。

普段は物音などに繊細なところがあり、運動場でも暴れることもありますので、ケガをしないように気をつけています。お転婆というよりも、自分の中にスイッチがあるみたいで、それが入ってしまうと、ひと暴れしてくれますね(笑)。ただ、そのように飛び跳ねたりしているわりには、輸送や装鞍所、パドックは大人なしくて落ち着いています。調教でも、気性のわりに、キャンターに行くと引っ掛かることなく、自由自在に動いてくれます。まだ成長の余地はありそうですが、全体的に体もしっかりしてきましたよ。今後は、なるべく距離を持たせていきたいと思っていますし、この子なら大丈夫のような気がしています。今回の結果次第ですが、桜花賞…、桜花賞に出られなければオークスと考えていますが、あくまで馬の状態次第ですね。今年の牝馬路線は混戦模様なので、厳しい競馬で終いが生きる流れになったら、頑張ってくれると思います」

 菊沢調教師の期待が大きいウキヨノカゼだが、素顔のウキヨノカゼは「スイッチが入るとひと暴れしてくれる」(菊沢師)の言葉が信じられないくらいに、可愛らしく女の子らしい馬だった。厩務員の横山さんも「見ての通り、人懐っこいんですよ」と、ウキヨノカゼが可愛くて仕方ないという表情で、顔を撫でていたのが印象に残った。

スイートサルサについて、菊川正達調教師。
「前走(フェアリーS・5着)後、いくらかソエが出ましたので、短期放牧に出しました。前回は、体も増えていたように太めでしたから、最後は苦しくなったようです。この中間は、本来の鋭さが出てきましたし、中身の方は前走とは違うと思います。先々週の追い切りは長めからゆったりとやり、1週前追い切りは長めからしっかりとやりました。今週(2/6)は、ほぼできていましたので調整程度ですが、ちょうど前に馬がいましたので、それについていくという形の追い切りになりました。これまで東京コースで2戦していますが、2戦ともまるで違う競馬をしているように自在性もありますね」(取材・写真:佐々木祥恵)

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