本来の力強さが戻ってきた。美浦Wで最終追い切りを敢行した
リアルインパクト。僚馬
シュガーパイン(3歳新馬)を1馬身前に見ながらスタートし、誘導ミサイルのように直後を追走する。直線入り口では内に進路を取り、馬体を合わせながらゴールを駆け抜けた。
4F53秒3-37秒8-12秒5。抜群の手応え、迫力のあるフットワークからは確かな上昇ぶりが伝わってくる。「半マイルから1F15秒で進み、3Fでペースを上げる。そして直線はサッと追う感じ。ええ、動きはいいですよ」。調教メニューを解説した橋本助手は、内容に合格点を与えた。
不振から脱却するため、今年は調整方法に変化を加えている。「フレッシュな状態を保ちたい。使いながら上向けばいいかなと。だから目いっぱいにやっていません」。精神的なゆとりを持たせつつ、実戦を重ねて馬体を仕上げていくのが狙いだ。前走・
東京新聞杯(11着)の馬体重20キロ増は想定内。「目方は大きく変わっていないけど中身は違う」ともくろみ通りに気配は上向いている。
叩き2走目で反撃態勢は整った。
中山記念は昨年3着に好走した一戦。「無難に走っていた。脚質的にも合っている」と先行力を生かせるコース形態は歓迎だ。11年
安田記念を最後に遠ざかっている勝利を目指し、計画的に調整を進めてきた成果がいよいよ現れる。
提供:デイリースポーツ