関東の大将格
コディーノが、“異例”の木曜追いで万全の体勢を整えた。早朝の美浦W。主戦の横山典を背にした同馬は2、3馬身前を行く誘導馬を目標にマイペースを貫き、鞍上の手は最後まで全く動かないままフィニッシュした。
馬なりで6F88秒2-42秒7-14秒2。藤沢和師は「折り合って、いつでも行ける状態だった。時計は遅いけど、先週2回やっているし順調だね。テンションも上がらず、うまく気も入っている」と人馬の呼吸もピッタリ折り合う姿を見届けて、満足そうな表情を浮かべた。通常なら水曜に追うのが厩舎のパターンだが、空模様や馬場状態を考慮し、さらに気持ちを乗せすぎないために他馬の少ない時間帯での追い切り。大きな期待を寄せる馬だからこそ万全を期した。
鞍上も自信満々だ。「元気が良かった。きょうはリズム良く走らせたかったし、それに関して言うことはない。やればいくらでも走る馬だから。本当に乗っていて緊張する馬だよ」と横山典。中間に放牧を挟んだが、仕上がりには寸分の狂いもなさそうだ。さらに、「枠順は聞かなくていいの? 勝負服が似合うから赤(3枠)か黒(2枠)がいいね」とリップサービスする余裕も。目指すは厩舎悲願の牡馬クラシック制覇。春本番を前に、ムードが高まる
コディーノ陣営。向正面で外に出した瞬間に引っ掛かり、痛恨の首差2着に敗れた
朝日杯FSから約2カ月半、成長した姿を見せるときが来た。
提供:デイリースポーツ