磨きのかかった瞬発力は隠し切れない。
インプロヴァイズが抜群の切れ味を披露し、楽々と僚馬2頭を抜き去って行く。態勢は万全。重賞初Vへ最高の仕上がりで臨む。
美浦Wの3頭併せは
サトノテイオウ(3歳500万下)、
キネオメジャー(2歳新馬)に続き3番手から発進。課題の折り合いに進境を見せながら徐々に差を詰め、直線でエンジンが点火した。5F67秒1-37秒9-12秒4であっさりと2頭に3馬身先着。「普段通りに4Fから。しまいを確かめる程度だったけど鋭い反応でしたね」と橋本助手も思わずうなった。
目を丸くしたのは戸崎圭も同様だ。
キネオメジャーに騎乗し、間近で
インプロヴァイズの走りを確認。豪快に突き抜けたその姿にVへの自信を膨らませる。「動きは良かったんじゃないですか。馬が充実しているのでしょう」。初コンビを組んだ前走では、上がり3F33秒3の爆発力を披露。「いいリズムで走っていた。今回も折り合いが鍵になるが、同じような走りができればここでも」と能力への信頼は厚い。
1年前に
ファイナルフォームでこの一戦を制している戸崎圭&堀厩舎。同じハンデ54キロ、500万下Vからの参戦となれば自然と期待は高まる。「連覇を狙えるのは僕だけですから」。上半期終了段階で58勝を挙げ、
JRA関東リーディングで2位につけている32歳の若武者は、
ノンストップで夏競馬も突っ走る。
提供:デイリースポーツ