今年はやや精彩を欠く
ドナウブルーだが、前走の
ヴィクトリアマイル(5着)で復調の兆しを見せ、そろそろ本領発揮といきたいところ。1週前追い切りは栗東坂路で4F51秒9-12秒6(仕掛け)。キビキビと活気十分の動きで僚馬に1馬身先着を決めた。「1週前追い切りは馬なりで。手応え十分で速い時計が出たように動きはいい」と井上助手もニッコリ。「今は450キロほどあるけど、なかなか減らないのがどうなのか」と不安も残すが、「左回りの方が乗りやすい馬だから中京は歓迎。秋に向けていい競馬を期待している」と前向きだ。昨年は
関屋記念をレコードで快勝。強豪がそろった
マイルCSでも3着に入るなど、実績は明らかに上位。本来の出来に戻ればあっさり勝っても不思議ではない。
いまだ重賞タイトルに縁がない
リルダヴァルだが、2走前の
都大路Sでは、のちに
七夕賞を勝つ
マイネルラクリマを2着に退け快勝。能力の高さはここでも上位の一頭だ。1週前追い切りは福永を背に栗東CWで5F69秒3-12秒0(馬なり)をマーク。ハミを取って、しっかりとした脚取りで鋭伸。「前走後は短期放牧に出してリフレッシュ。帰ってからも順調だし、体調はいいですよ。以前のような気持ちのもろさもなくなって、本格化した感じです」と兼武助手は愛馬の充実ぶりをアピール。最後は「マイルの方がいい馬だし、重賞でもやれるだけの馬ですから」と力強く締めくくった。晴雨兼用で力のいる馬場も苦にしないタイプ。不安が残る発馬さえクリアできれば、重賞Vのチャンスはある。
提供:デイリースポーツ