20日、京都競馬場で牡馬クラシック3冠レースの最終戦、
菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)が行われ、序盤は先頭争いをする2頭を見る形での3番手で進め、2周目3コーナー手前で2番手に上がった
福永祐一騎手騎乗の1番人気
エピファネイア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)が、直線に入って逃げる3番人気
バンデ(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)に持ったまま並びかけ、追い出しを開始。そこからはグングンと後続を突き放して、中団から脚を伸ばしゴール前で
バンデを交わした5番人気
サトノノブレス(牡3、栗東・
池江泰寿厩舎)に5馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分5秒2(不良)。
サトノノブレスからクビ差の3着は
バンデ。なお、道中最後方でレースを進めた2番人気
マジェスティハーツ(牡3、栗東・松永昌博厩舎)は、末脚不発のまま13着に終わった。
勝った
エピファネイアは、
父シンボリクリスエス、
母シーザリオ、
その父スペシャルウィークという血統。春は
皐月賞、ダービーで共に2着と、あと一歩のところで涙を飲んだ。その
皐月賞馬
ロゴタイプ・ダービー馬
キズナともに不参戦が決まり、何としても負けられない最後の1冠へ向けて出走した秋緒戦の
神戸新聞杯では、課題だった折り合い面をクリアして完勝。圧倒的人気を集めた本番のここでは、序盤こそやや折り合いに苦慮した様子が見られたものの、あとは万全といっていい内容でついに念願のGI制覇を果たした。また、鞍上の
福永祐一騎手にとっても、これが初めての牡馬クラシック制覇となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
エピファネイア(牡3)
騎手:
福永祐一厩舎:栗東・角居勝彦
父:シンボリクリスエス母:シーザリオ母父:スペシャルウィーク馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:8戦5勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2013年
神戸新聞杯(GII)
【勝利ジョッキー・
福永祐一騎手のコメント】
強かったですね。3000mの距離で下りを二回通るコースなので簡単ではないと思いましたが、うまく我慢してくれて一番良い形で勝てました。スタートは馬が集中して
トップスタートを切ることができ、あとは前に行く馬を行かせて良い位置を取れ、折り合って完璧に乗れたと思います。下りとスタンドのお客さんの歓声で少しエキサイトしましたが、そこから折り合ったのが春からの成長だと思います。
今後もこのような距離でという馬ではありませんので、3000mのここを使ったということは勝ちに来たということですし、勝たなければいけないと自分にも言い聞かせました。馬場も気にせず、ムチも使わずに勝てて本当に強かったです。
春は2400mで折り合わなかったのですが、
トライアルの2400mをクリアして、(今回の)3000mで折り合わせることができて、自分にとっても自信になりました。これからは古馬の強い相手との戦いになりますが、それらも打ち負かして、途中で引退して勝てなかった
母シーザリオの分まで勝っていきたいと思います。