初のマイル戦で待望のGI制覇を狙う
トーセンラー。「(距離短縮で)序盤、ついていけるかはやってみないと分からない」と片桐助手が言うように、陣営も半信半疑のチャレンジだが、「京都のように下り坂があった方が競馬はしやすいと思う」と得意のコースを狙った参戦であることは間違いない。注目の1週前追い切りは、栗東坂路で4F51秒9-12秒8(一杯)。小気味良いフットワークで坂を駆け上がり、好気配をアピール。「順調です。上積みもあると思うし、とにかく良馬場で競馬がしたいですね」と同助手の感触も上々だ。鞍上は昨年、
サダムパテックをGI初戴冠に導いた
武豊。名手の手綱さばきで大きなタイトルを射止める。
前哨戦の
スワンSを制した
コパノリチャード。久々を叩かれ、見事に一変を果たした。スピードの勝ったタイプだが、マイル重賞での勝ち鞍もあり、距離にも不安はない。10日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは4F54秒5-12秒6(馬なり)。軽めの内容だったが、出来はさらに上昇ムード。本番へ向けて仕上がりは万全だ。「オンとオフがはっきりしたタイプで、精神的に特に変わりはないです。以前より筋肉がついてきて、体はひとまわり大きくなりましたね。折り合ってくれれば、勝負になると思いますよ」と岡田助手。春よりも成長した姿に目を細めた。例年、3歳馬は苦戦傾向だが、目下の勢いに乗ればGI制覇も夢ではない。
提供:デイリースポーツ