引退が惜しまれるほどの歴史的な圧勝V。やはり、
ロードカナロア(栗東・安田)に敵などいなかった。5馬身差で
香港スプリント(芝1200m)を連覇。最強ス
プリンターとしての名を世界に再発信して、有終の美を飾った。
「一番強いレースでした。馬も引退だと分かっていたのか、本気で走ってくれた。最高の形で引退レースを勝てて幸せです」と岩田は馬上で日の丸を掲げて喜びを爆発させた。
スタートを決めて好位の外めを追走すると、1頭だけ違う手応えで直線へ。残り300mで先頭に並び掛けると、そこからはもう独走だった。
これで昨年の
スプリンターズSから、GI6連勝を達成。日本歴代最強ス
プリンターという称号に、異議を唱える者などいない。これで
年度代表馬の座もグッと引き寄せた。
安田師は「引退は大変寂しいですが、今後はカナロアのDNAをたくさんの子どもに引き継いでほしい。カナロアの子どもで、香港の皆さまの前に来られることを約束します」と産駒での活躍を誓った。引退式は来年1月中旬に京都競馬場で予定。その後、北海道へと移動し、種牡馬生活を送ることになる。
提供:デイリースポーツ