「第48回
小倉大賞典・GIII」(芝1800m)は23日、小倉11Rに15頭(
カシノピカチュウは出走取消)で争われ、1番人気の
ラストインパクト(栗東・松田博)が、準オープンVの勢いままに連勝で重賞初制覇を飾った。スタートがひと息で道中は後方の位置取り。向正面で引っ掛かって一気に先頭に立つという大味な競馬だったが、そのまま悠々と押し切った。勝ちタイムは1分45秒3。2馬身半差の2着は8番人気の
カフナ、さらに、頭差の3着には4番人気の
ブレイズアトレイルが入った。
冬の小倉で良血が開花した。「不細工な競馬をしてしもうたな。きょうは運が良かった」と松田博師は苦笑い。川田も「(まくりは)全く考えていなかった」と頭をかいたが、無理に抑え込まずに馬の行く気に任せた判断が、直線でもうひと伸びができた要因と言える。
昨年の
菊花賞で4着に奮闘したあと、2連勝でタイトルを奪取。「もっと強い相手とでも好レースができると思う」と鞍上はうなずいた。次戦は未定ながら、近親に94年の3冠馬
ナリタブライアンなどが名を連ねる血統馬の今後が楽しみになった。
提供:デイリースポーツ