5月11日(日)に東京競馬場で行われる
NHKマイルカップ(GI・芝1600m)に出走する
ロサギガンティア(牡3・
藤沢和雄厩舎)について、
藤沢和雄調教師と
柴田善臣騎手の共同記者会見の様子をお伝えする。
藤沢和雄調教師。
「2走前の
スプリングS(GII・芝1800m・1着)は、スタートは良くはなかったのですが、上手に立ち回ることができて良かったと思います。その後は順調に来ていましたが、
皐月賞当日は少し元気がないかなと柴田(善)騎手も話をしていました。レースでも、道中は良かったのですが、あと1ハロンあたりから走っていなかったので、少し距離が長いのかなとも思いました。最後まで一生懸命走らせてもらえなかったですから、レース後の反動はなかったですね。
今日(5/7)は、
皐月賞を使ってからさほど時間がたっていないということもあり、坂路コースで追い切りましたが、楽に上がってきました。デビューが早かった馬ですが、大柄で最初は体を持て余していました。これは柴田(善)騎手も言っていましたが、短期間で随分良くなってきましたので、重賞も勝たせてもらうことができました。
前走は素晴らしい馬たちがたくさん出ているレースで、少し距離も長くてあの着順でした。今回も同じくらい素晴らしい馬たちが出てきますが、距離もコースも向いていますので、そんなに差はないでしょう。東京なので、枠順はどこでも問題ないと思います」
柴田善臣騎手。
「今日は北馬場から坂路コースに入ったのですが、すごく
リラックスして良い雰囲気でした。毎回乗っていて馬の感じも掴めていると思ってくれているでしょうし、自分も掴んでいますので、先生からは好きなように乗ってほしいと言われていました。前に目標になる馬(
レッドスパーダ)を置いて、力まないように走るという調教をしたのですが、思い通り力まず上手に走っていました。
皐月賞当時は飼い葉を食べるのが遅くなって、心配だったのですが、レース後はすぐに戻ったようですし、先週も今朝も元気が良かったです。前走時は順調に来すぎて、
ピークが早く来てしまったようですし、気持ちが入り過ぎてプレッシャーもかかったのかなという気もしますから、仕方ないですね。2000mの距離も若干影響しているのかもしれません。
今回は、前回と比べるとオンとオフがしっかりできていますし、雰囲気が良いです。東京のマイルは成績も良いですから、イメージはできていますし、馬も戸惑いなく走れると思います。
他のメンバーとも能力的にはそんなに差はないと思いますし、自分の馬が1番強いと思って乗りたいです。ゲートはあまりうまく出られないと思いますので、枠順はどこでも良いですし、その時に考えたいと思います。
今年の秋、来年はもっと良くなる馬ですが、今回もちゃんとご飯も食べて元気が良いので期待しています。関東馬が先週の天皇賞に勝っていますし、その良い雰囲気に乗っていきたいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)