5月25日(日)に東京競馬場で行われる第75回オークスに出走予定の美浦所属各馬の関係者のコメント。

バウンスシャッセ(牝3・藤沢和雄厩舎)について、北村宏司騎手。
「前走の皐月賞(GI・芝2000m・11着)は、レースの雰囲気にのまれることなく頑張ってくれましたが、馬場状態もあって勝負どころで一気に脚色が悪くなりました。それでも最後まで気持ちが切れることなく走ってくれました。この中間も順調に来ていますし、落ち着きもあってこちらの指示通りに動いてくれています。

　レースも使っている馬ですから、今週(5/21)の追い切りは、手応えが良ければ前に出ても良いという指示でしたが、楽に併せた馬の前に出て、動きも良かったですね。今回は牝馬同士ですし、広いコースや長い距離と力を出せる条件も揃っていますから、あとはスムーズな競馬ができればと思っています」


マジックタイム(牝3・中川公成厩舎)について、中川調教師。
「前走のフローラS(GII・芝2000m・6着)は、直前で騎手が乗り替わりになりましたが、敗因はそれだけではなく、パドックからテンションが高くなっていましたし、力を出しきることができませんでした。

　レース後は、天栄に放牧に出て疲れを取って、美浦に帰厩しました。この中間は、前走時よりも落ち着いています。1週前追い切りには、今回乗ってもらう横山(典)騎手に騎乗してもらいました。レースを見た感じは非力なタイプという印象を受けていたようですが、パワフルな走りをすると言っていましたし、良い感触を掴んだようですね。

　今週(5/21)は、テンションを上げないように、息を整える程度の追い切りでした。2400mはやってみないとわかりませんが、こなせると思いますし、左回りは東京に限らず走りますからね。あとはジョッキーに任せます。ここまで順調に来ていますし、レースが楽しみですね」


マイネオーラム(牝3・高橋義博厩舎)について、松岡正海騎手。
「前走(フローラS・3着)は東京2000mの大外枠で、最初のコーナーで外に振られる振りがありましたが、よく頑張ってくれたと思います。2歳の時にも騎乗したことがありますが、当時と比べて直線での反応も良かったですし、力もつけていて成長も感じました。先週も乗りましたが、負荷をかなりかける追い切りでも動きは良かったです。

　今週(5/21)は坂路でやり、馬場が重かったので時計は遅いですが、スムーズな脚さばきで体調の良さを感じました。レースや調教に乗った感じでは、右回りよりも左回りの方が走りやすいように思います。牝馬のわりには落ち着いていますし、乗りやすくスタミナもありますから、東京の2400mという舞台は合っていると思います」


ペイシャフェリス(牝3・高市圭二厩舎)について、内田博幸騎手。
「今週(5/21)の追い切りに乗りましたが、スピードがあって良い馬です。状態も良いですし、当日テンションが上がり過ぎなければと思います。2400mですから、4コーナーまでいかに楽ができるかが鍵になると思います。この馬のスピードを殺さずに、リズム良い競馬をしたいですね」(取材・写真：佐々木祥恵)