名うての
サウスポー・
ムスカテールが、得意の舞台にきっちりと照準を合わせてきた。2か月半ぶりでも調整は順調そのもの。1週前追い切りでは美浦から駆けつけた内田博を背に、栗東CWで長めから意欲的に追われて大差先着を果たした。
昨年のこのレースで重賞初制覇。直線で強烈な末脚を放ち、レコードタイムで駆け抜けた。「芝、ダートを問わず、左回りがいい」と友道師。6歳となり、精神面での成長もうかがえる。「去年は
天皇賞・春で惨敗(16着)した後だったので半信半疑だった。それを思えば、今年は安定しているからね。ベストの条件で状態もいいので楽しみです」。トップハンデタイの57.5キロは実力を認められた証し。円熟味を増した走りで一年ぶりの美酒に酔う。
提供:デイリースポーツ