8月3日に新潟競馬場で行われる
アイビスSD(GIII・芝1000m)に出走予定の美浦所属各馬について、関係者に話を聞いた。
フォーエバーマーク(牝6・美浦・
矢野英一厩舎)について、矢野調教師。
「馬の状態は良いですが、重い馬場が得意ではなくてウッドチップコースだとトモをひねったりするので、今日(7/30)は芝コースで追い切りを行いました。いつもは半マイルから終い重点の追い切りをするのですが、今日は少し伸ばしながら5ハロンからの時計が出れば良いという内容でした。先週3頭併せでやっていますので、今週はこれで十分です。
馬が新潟の1000mの直線は知っていますし、コーナーワークがないのも良いですね。今後のことを考え、先週ブリンカーを着け、今週はチークピーシーズを着けてみましたが、今回に関しては、多分どちらも装着しないことになると思います。装着するとすれば、コーナーワークのあるレースの時になるのではないかと思います。レースを使いつつ調子を上げていますが、体は2キロ〜4キロくらい減らしたいと思います。サ
マースプリントシリーズを目標に休みも十分に取ってきましたし、ここが正念場だと考えていますので、何とかしたいですね。願わくば外枠が当たってほしいです」
セイコーライコウ(牡7・美浦・鈴木康弘厩舎)について、鈴木調教師。
「前走の函館SS(4着)は、1200mの前残りの競馬で外を回ってくるのはきつかったですね。それでもあそこまで差してきたのは力があるからだと思いますし、内枠なら結果も違ったのではないでしょうか。2走前の韋駄天S(4歳上OP・芝1000m)は、初めての新潟の直線1000mで心配もありましたが、想像を絶する競馬で勝ってくれました。こちらは心配していましたが、ジョッキー(
柴田善臣騎手)はレース前から直線の1000mのイメージができていると言っていましたので、イメージ通りの競馬ができたのでしょうね。
先週もやっていますし、今週は暑さもありますから、息を整える程度の追い切りでした。これまで毎週やってきていますので、体の方も大丈夫だと思います。これまで長い休養もありましたが、成績的には今が
ピークだと思います。昨年も夏に競馬を使いましたが、その時は休み明けで馬がゆるんでいる状態で、そのような時には馬は夏負けしやすいんですよね。ただ今年は競馬を使ってきてピリピリしていますし、こういう時はあまり夏負けはしませんので、大丈夫でしょう。1000m直線は外枠が有利と言われていますが、2走前も内めの枠でしたし、枠もさほどこだわりません。今回は2走前に勝った時と同じ舞台ですし、頑張ってもらいたいですね」
デュアルスウォード(牡6・美浦・
手塚貴久厩舎)について、手塚調教師。
「前走の
バーデンバーデンC(3歳以上OP・芝1200m・8着)は、初めての福島コースでしたが、最後はそれなりに脚を使っていましたし、今回への布石にはなったのではないでしょうか。前走から中1週でのレースになりますし、今日(7/30)は体調を維持する感じの追い切りでした。体は絞れていますし、上位に入線しても不思議ではない状態です。1000m直線は3走前(韋駄天S)で4着になっているように、案外良いんですよね。ただ前半の位置取りは後ろの方になってしまうので、そのあたりが1000mが本当に得意の馬との適性の差かなとも思います。具合は良いので、あとは展開がはまってくれればですね」
ローブドヴルール(牝8・美浦・
斎藤誠厩舎)について、斎藤調教師。
「調子の変動がないタイプで、短期放牧を挟みながら調教もやってきています。函館帰りの競馬になりますが、輸送も問題ないので大丈夫でしょう。8歳になりますが、晩成タイプで、もう成長は終わりかと思ったところで、何度も成長をしてきています。さすがに8歳なので、もう成長は終わりだとは思いますけどね。今日(7/30)の追い切りも坂路でビッシリやっていますし、体調の良さが時計につながっているのでしょう。準オープンなので格上挑戦になりますが、1000m直線競馬に適性が高いので、そこに期待しています」(取材・写真:佐々木祥恵)