今週末に新潟競馬場で行われる新馬戦でデビューする4頭をピックアップして、関係者に話を聞いた。
8月30日(土)新潟5R 芝1200m
エメラルドビーム(牝2・美浦・
鈴木伸尋厩舎)
父ファスリエフ母オール
マイティ(母
父フジキセキ)
祖母に1996年の
桜花賞馬・
ファイトガリバー千葉直人調教助手
「7月12日に入厩しました。ゲート試験もスムーズに合格しましたが、その後はじっくり乗り込んで、追い切りの本数もこなしてきました。今の時期の2歳にしては、トモもしっかりしていて、パワーもあり、さらにスピードも兼ね備えています。1週前に僕が乗って
パイメイメイ(牝3・500万下)とウッドチップコースで併せ馬をしたのですが、その時にこちらの想像を超えた動きをしてくれました。先週強めにやっていますので、今週(8/27)はノリさん(横山典騎手)が騎乗してサラッと調整程度でしたが、感触を掴んでもらえたと思います。先週試しに芝コースにも入れてみましたが走りの感じも良いですし、祖母も
ファイトガリバーということで芝は大丈夫だと思います」
8月31日(日)新潟5R 芝1600m
クインズケリド(牡2・美浦・
田島俊明厩舎)
父ヨハネスブルグ母スペシャルクルーズ(母
父スペシャルウィーク)
實川喬史調教助手
「ゲート試験に合格して1度放牧に出して、1か月ほど前に再入厩してきました。これまで4本ほど時計を出しています。最初は体が緩くてあまり動けませんでしたが、今週は良い動きをしてくれました。まだ子供っぽくヤンチャですし、体もまだ緩さがありますので、これからまだ良くなりそうです。
ヨハネスブルグ産駒は新馬向きで短距離のイメージがありますが、この馬は折り合いもつきますので、1600mでも大丈夫ですし、もう少し距離があっても良さそうです。どちらかというと新馬戦向きではないかもしれませんが、背中も良いですし楽しみですね」
サンマルティン(牡2・美浦・
国枝栄厩舎)
父
ハービンジャー母ディアデラノビア(母
父サンデーサイレンス)
母は2005年の
フローラS(GII)など重賞3勝
半姉に今年の
マーメイドS(GIII)に勝った
ディアデラマドレ(牝4・
父キングカメハメハ)
マリオ・エス
ポジート騎手
「本当にフィジカルが良い馬です。先々週に初めて乗った時から好きになりました。身体能力がとても高くて頭も良く、すべてを兼ね備えています。将来がとても楽しみな馬ですね」
レーヴラヴィッサン(牝2・美浦・
黒岩陽一厩舎)
父クロフネ母バーミスキャット(母
父Storm Cat)
黒岩調教師
「入厩してからずっと順調に来ています。牝馬ですが、暑い時期でも食欲も落ちずにトレーニングを積むことができました。気性的には少し敏感なところはありますが、走っている時には従順ですから、1600mの距離も対応できると思います。
クロフネ産駒ですが、動きは素軽くて反応も良いですから芝も大丈夫でしょう。仕上がりの早そうな牝馬で、デビュー戦から楽しみです」(取材・写真:佐々木祥恵)