22日、東京競馬場で行われた
オークス(G1・芝2400m)は、
福永祐一騎手騎乗の圧倒的1番人気
シーザリオ(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)が、後方追走から直線馬群を割ると、先に抜け出した2番人気
エアメサイアをクビ差捕らえ快勝した。勝ちタイムは2分28秒8(良)。さらにクビ差の3着は3番人気
ディアデラノビアが入った。4着には逃げた5番人気
エイシンテンダーが入った。
レースは
エイシンテンダーが逃げる展開。
シーザリオは1角で後方2番手、
エアメサイア、
ディアデラノビアは中団で脚を溜める。直線入り口で
エイシンテンダーがスパートすると、
エアメサイア、
ディアデラノビアが馬群を割って先頭に並びかける。
シーザリオはその外から懸命の追い込みを見せ、ゴール寸前で
エアメサイアを捕らえG1初制覇を達成した。
勝った
シーザリオは、
父スペシャルウィーク、母がラトガーズBCH(米G3)の勝ち馬
キロフプリミエール(
その父Sadler's Wells)という血統。従兄にゴーテンベルグ Gothenberg(
父ポリッシュパトリオット、愛インタナショナルS-愛G2)がいる。デビュー3戦目の
フラワーC(G3)で重賞初制覇を飾ると、前走の
桜花賞(G1)では、
福永祐一騎手が騎乗した
ラインクラフトの2着に惜敗していた。通算成績5戦4勝。
桜花賞2着馬の
オークス制覇は、97年
メジロドーベル以来、8年ぶり史上11頭目。現3歳世代が2年目の産駒となる
スペシャルウィークは、初のG1ウイナーを輩出した。
鞍上の
福永祐一騎手は、
メイショウボーラーで制した
フェブラリーS、
ラインクラフトで制した
桜花賞、
NHKマイルCに続き、
JRA・G1は今年4勝目で、通算10勝目。異なる馬での
桜花賞、
オークス同年制覇は、1965年の加賀武見騎手以来、史上2人目の快挙となる。管理する角居勝彦調教師は、
デルタブルースで制した昨年の
菊花賞に続き
JRA・G1は2勝目となった。