オークスは7着に敗れた良血馬
サングレアルだが、長距離輸送でマイナス14キロ。小柄な牝馬だけに馬体減の影響は大きく、伸び切れずに終わった。松田博師は「春は馬体が少し寂しかったが、それでもあれだけ走ってくれたからな」と愛馬をねぎらう。1週前追い切りは、栗東CWで6F87秒3-12秒5(馬なり)をマーク。札幌でも時計を5本記録と調教量は十分。「体はいくらか増えたし、順調に来ていると思う。これからさらに良くなる馬。ここでいい競馬をしてくれれば」とひと夏を越しての
パワーアップを確信している様子。GI6勝を挙げた名牝
ブエナビスタの異父妹だけに、成長度に注目だ。
桜花賞6着後、
NHKマイルCに参戦した
アドマイヤビジンだが、14着惨敗に終わった。梅田智師は「
桜花賞を
ピークに持っていっていたので、
NHKマイルCの時はお釣りがなかったね」と残念そうに振り返る。今回は立て直しを図った秋の始動戦。1週前追い切りは、四位を背に栗東CWで6F82秒7-12秒0(仕掛け)をマーク。ゴール前で内にもたれる面はあったが、伸び脚は上々だ。「
パワーアップして帰ってきたし、春先のレースを見れば距離も大丈夫だと思う。いい形で次につなげられれば」と早くもGIの舞台を見据えた。500万下とはいえ、こうやまき賞では
ヌーヴォレコルトと0秒1差の2着。同世代でもトップクラスの力を持っており、再び接戦を演じてもおかしくない。