充実ぶりを見せつけた。「第18回
シリウスS・GIII」(ダート2000m)は4日、阪神11Rに14頭で争われ、1番人気
クリノスターオー(栗東・高橋忠)が
平安Sに続く重賞2勝目を手にした。タイムは2分3秒8。大外枠からハナを奪取した5番人気
サトノプリンシパル(4着)がリードを保って逃げる展開の2番手を追走。勝負どころで3番人気
ナムラビクター(2着)に外からかぶせられたが、直線では3頭の真ん中の厳しい位置から幸のステッキに応えて抜け出し、後続に3/4馬身差をつけた。なお、さらに1馬身半差の3着にはゴール前で逃げ馬をかわした7番人気
トウシンイーグルが入った。
「負けはしましたが、前走(
エルムS=2着)で力のある馬だと再確認することができました。今回は負けるわけにはいかない。そんな気持ちでした」。決意に満ちた秋初戦だったと幸は振り返った。
道中は外から
ナムラビクターにプレッシャーをかけられる苦しい展開。急激に手応えが悪くなり、勝負どころではラ
イバルに先を越された。だが鞍上は懸命に相棒を鼓舞し続け、勝負根性を呼び覚ました。「まだ遊びながらというところがありましたし、着差以上に強い内容だったと思います」と、昨年の
ケイアイレオーネに続くレース連覇を喜んだ。
厳しい展開ながらも力を発揮できたのは、本格化してきた証しだろう。高橋忠師は「収穫はありましたが、課題もいろいろ見えたので、しっかりと修正していきたい」と口元を引き締める。次走については明言を避けたが、
チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)への道は開けた。激動のダート界に新たな“星”が加わった。
提供:デイリースポーツ