5日、東京競馬場で行われた安田記念(GI・芝1600m)は、藤田伸二騎手騎乗の7番人気アサクサデンエン(牡6、美浦・河野通文厩舎)が、外から追い込んだ10番人気スイープトウショウをクビ差抑え快勝した。勝ちタイムは1分32秒3(良)。さらにアタマ差の3着は2番手追走の5番人気サイレントウィットネス。

　レースはローエングリンがハナに立ち、それをサイレントウィットネスを追走する展開。アサクサデンエンは中団、スイープトウショウは後方からレースを進める。直線に入ると、ダンスインザムード、バランスオブゲームが一気に仕掛けるが、坂下で仕掛けを遅らせたアサクサデンエンが馬群を割って先頭に。粘るサイレントウィットネス、外から追い込んだスイープトウショウを凌ぎ切った。1番人気テレグノシスは6着、2番人気ダイワメジャーは8着、3番人気ダンスインザムードは最下位18着に敗れた。

　勝ったアサクサデンエンは、父Singspiel、母がポモーヌ賞(仏G2)勝ち馬ホワイトウォーターアフェア(母の父Machiavellian)という血統。半弟に現3勝のスウィフトカレント(牡4、栗東・森秀行厩舎、父サンデーサイレンス)がいる。前走の京王杯スプリングC(GII)に続く連勝で、GI初挑戦初制覇を飾った。通算成績24戦8勝。

　鞍上の藤田伸二騎手は、ダンツフレームで制した02年宝塚記念以来のJRA・GI制覇で、JRA・GI通算9勝目。管理する河野通文調教師、オーナーの田原源一郎氏は、初のJRA・GI制覇となった。