GIを含め重賞7勝とメンバー随一の実績を誇る
ニホンピロアワーズ。6月の
帝王賞4着後は放牧に出されていたが、「夏場は弱い馬なので秋に備えてきた。輸送で体が減る傾向にあり、盛岡のJBCではなくここから始動」と大橋師は経緯を説明する。そして、酒井がまたがった1週前追い切りは栗東CWで6F82秒4-12秒4(一杯)と好タイムをマーク。フットワークには躍動感があり、順調にきている印象だ。「まだ攻め気配は物足りないが、自分で体をつくるタイプだからね。直前のひと追いで態勢は整うはず」。休み明け、他馬より重い58キロと条件的には厳しいが、GIIIで恥ずかしい姿を見せるわけにはいかない。
エルムSでは10着に惨敗した
ブライトラインだが、「結果論だけど、消極的過ぎたかな」と鮫島師は敗因を分析。「逃げて勝ったこともある馬だし、ダートでは気分良く運ぶ形が合っているように思う」と改めてレースプランを思い描く。1週前追い切りは、福永を背に栗東CWで6F80秒2-12秒9(一杯)。栗東に帰厩した後は10本以上の攻めを消化しており、好調時の迫力ある動きが戻ってきた。「(ドバイ帰りの)前走も出来は悪くなかったが、こっちに戻ってきてからの方が気配はいいね」と指揮官も手応え十分。昨年の勝ち馬で、GIでも掲示板に載っているように力は明らかに上位の存在。前進はあっても後退はない。
提供:デイリースポーツ