ひとたび駆けだしてしまえばスムーズだ。
ナムラビクターはほとんど馬のいなくなった午前10時過ぎの栗東坂路で四肢を伸ばし、4F55秒5-40秒6-14秒3をマークした。
追い切り前は頑として動かなかった。登り口を前にしてテコでも動かなくなり、調教を拒否。3度も止まって、わずか100mを歩くのに5分もかけた。
それだけに進み出したら福島師もホッとする。「この中間、特に変わっていない。普通に走ってくれたら結果はついてくる」。
今春の
アンタレスSで重賞初制覇。前2走は勝利を手にしていないが、安定した成績を収めている。「勝ってごねるなら大歓迎だよ」と指揮官は自信ありげだ。
ブラジルC2着の
ランウェイワルツは栗東坂路で軽快に動き、4F52秒9-38秒6-13秒0をたたき出した。音無師は「前走はスローの競馬になったので届かなかった。右回りの方が走るし、
チャンピオンズCに出るためにも、賞金を加算したい」と意気込む。古馬オープンを相手に連続2着に奮闘する3歳馬が、GIの台風の目となるか。
提供:デイリースポーツ