栗東CWの3頭併せで、
ディアデラマドレが絶好のアクションを披露した。
最終リハの課題は、道中ゆったりと折り合って、直線まで力を温存できるか-。手綱を取るのは7戦連続してコンビを組む藤岡康。全てを知り尽くしているだけに、道中の動きもスムーズだ。僚馬
エアウルフ(7歳オープン)、
ハッピーモーメント(4歳500万下)の直後を追走して直線は最内へ。鞍上から
ゴーサインが送られると、はじかれるように末脚を伸ばし、エアに2馬身、ハッピーに首差先着。ラスト1F11秒8(5F69秒1-39秒4)の切れ味で、難なく課題をクリアした。
藤岡康は「以前は併せ馬をするとハミをかむところがありましたが、ゆっくりと追いかけられました。反応も良かったですね」と納得の笑みを見せれば、角居師にも不安げな様子は全くない。「前走(
府中牝馬S1着)よりも(状態は)さらに上昇してきました。切れ味も十分。体はひと回り成長しているし、精神的にも安定していますね」と声をはずませる。
卓越した瞬発力を持ちながら、
母ディアデラノビアはGIに手が届かなかった。だが、その鋭い末脚はしっかりと娘に受け継がれた。「切れ味が身上の馬ですから良馬場でやりたい」と藤岡康は力を込める。重馬場に泣いた昨年(9着)の借りを返し、同時に母の無念も晴らしたい。
提供:デイリースポーツ