昨年の
クイーンC(GIII・芝1600m)に優勝後、脚部不安のために休養していた
ウキヨノカゼ(牝4・美浦・
菊沢隆徳厩舎)が、11月15日(土)の東京10R
ユートピアS(1600万下・牝馬限定・芝1600m)で、1年9か月振りに復帰する。同馬について、関係者に取材した。
菊沢隆徳調教師。
「休みは長くなりましたが、太目感なく仕上がっています。ホントに元気が良いです。気性的にも鉄砲はOKですし、ここまでやることはキッチリやってきました。さすがオープン馬の心臓をしていますね。準オープンに降級しますし、ここでは力上位だと思います。脚元の不安もありませんし、実戦カンがどうかといったところですね。まあ長期休養明けなので、まずは無事に回ってきてくれればと思います」
担当の横山昌広調教助手。
「9月26日に帰厩しました。ここまでじっくり乗り込んで、順調に来ています。先週はウッドチップコースでやり、今週は坂路で追い切りましたが、動きも良いですよ。脚元も問題ないですし、心配なところはありません。あとは長いブランクだけですね。以前は厩舎の敷地の外で運動ができなかったのですが、今はできるようになりましたし、大人になりました。オン、オフがはっきりしているのは、以前も今も同じです。馬体重も480〜490キロくらいで、大きく変わりないですね。冬毛は伸びてきましたが、毛ヅヤは良いですよ。ようやく始動という感じですが、今回はまずは無事に回ってきて、また頑張ってほしいです」
カメラを向けると顔を寄せてきた。その時の澄んだ瞳が印象的だった。素質馬の復帰戦に注目したい。(取材・写真:佐々木祥恵)