26日、阪神競馬場で行われた
宝塚記念(3歳上、GI・芝2200m)は、
池添謙一騎手騎乗の11番人気
スイープトウショウ(牝4、栗東・鶴留明雄厩舎)が、道中中団から直線で脚を伸ばすと、ゴール前外から迫った3番人気
ハーツクライをクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分11秒5(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には2番人気
ゼンノロブロイが入った。
勝った
スイープトウショウは、
父エンドスウィープ、
母タバサトウショウ(
その父ダンシングブレーヴ)という血統で、祖母には90年
エプソムC(GIII)勝ち馬の
サマンサトウショウ(
父トウショウボーイ)、叔父には00年
関屋記念(GIII)3着の
トウショウノア(
父オールドヴィック)がいる。03年10月に栗東・渡辺栄厩舎からデビューし、新馬、
ファンタジーS(GIII)を連勝するが、1番人気に支持された阪神ジュ
ベナイルF(GI)では5着に敗れる。年明けの
紅梅S(OP)を快勝し、渡辺栄調教師の定年に伴い栗東・鶴留明雄厩舎へ転厩。その後の
チューリップ賞(GIII)を制し迎えた
桜花賞(GI)では5着、続く
オークス(GI)では4番人気で2着に好走した。秋初戦の
ローズS(GII)3着の後、
秋華賞(GI)を制しGI初制覇を成し遂げている。昨年の
エリザベス女王杯(GI-5着)後休養に入り、今年5月の
都大路S(OP)で復帰(5着)。前走の
安田記念(GI)では2着と好走していた。通算成績13戦5勝(GI・2勝)。
レースは、スタート後1角で
コスモバルクがかかり気味に逃げる展開。3角手前で
タップダンスシチーが外目を徐々に進出すると後続も一気に動き出す。4角で逃げた
コスモバルクに変わり
タップダンスシチーが先頭に出ると、直後から
ゼンノロブロイ、
リンカーンが迫って、その後ろに
スイープトウショウ。直線半ばで
タップダンスシチーが
リンカーンに捕まると外から
スイープトウショウが脚を伸ばして先頭へ。ゴール直前で一気に
ハーツクライが迫るもクビ差凌いで優勝。2番人気に推された
ゼンノロブロイは、4角で前が詰まる不利もあり3着まで、1番人気に推された
タップダンスシチーは直線半ばで馬群に沈み7着に終わった。
牝馬による
宝塚記念制覇は、66年の
エイトクラウン以来、39年振り2頭目の快挙。鞍上の
池添謙一騎手、管理する鶴留明雄調教師共に、GI通算6勝目で同レースは初制覇になる。