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コルボノワールなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2014年12月04日(木) 16時10分
 ここ数日、まとまった雨は降っていなかった栗東だが、今週は1日が日中雨。しかも強い降り方をした時間が長く、ウッドチップはたっぷりと水分を含んでいた。2日は寒さは厳しいものの、日差しはしっかりして、風が強かったこともあり、Cコースのウッドチップは回復が早かった。

 追い切り頭数の多かった3日は好天だったが、4日は雨。雨量こそ多くないものの、調教時間中はずっと降り続いていた。この調子だと、来週の坂路馬場のウッドチップの回復も見込めそうにない。

【坂路/4F51.9秒】
 3日。一番時計はセセリ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.5秒。4F51秒台は5頭しかいないので、先週と同じく時計を要する状態だが、4F52秒台の詳細を見ると、極端に時計が遅いわけでない。ご存知の方も多いと思うが、坂路馬場はウッドチップの入れ替えを完了しており、チップ自体の状態は悪くない。ただ、大粒で馬場に馴染んでおらず、それが走りにくい状況をつくっているのかも知れない。

 前半を少し速いペースで飛ばしてしまうと、最後は右へ左へフラつきながらゴールするような馬も目立っていた。そんな中、抜群の動きを見せたのが、メイショウスザンナ(栗東・高橋義忠厩舎)やフルールシチー(栗東・西園正都厩舎)。前者は1F12.2秒、後者は1F12.3秒だが、どちらも数字以上に終いの伸びを評価したい。

 先週の馬場差は「+1.0秒」。今週は雨の影響を受けたとはいえ、全体的な時計の出方を見ると、先週よりは馬場差を軽くした方がよい数字が並んでいる。よって、3日、4日とも『+0.5秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 冒頭にも記したように、間違いなく雨の影響を受けているが、2日は強風だったこともあり、3日の追い切りには大きな影響はなかった。とはいえ、前半を速いラップで飛ばしていくと、ラストは止まってしまうような重たさはある馬場。よって、前日のトレセンニュースでもお伝えしたように、ラストインパクト(栗東・松田博資厩舎)は時計(6F82.9秒)、動きともに素晴らしい内容だった。

 4日は雨の影響を受けたものの、極端に時計を要する馬場になったということはない。別ニュースでもお伝えしたように、6Fで80秒を切る馬もおり、坂路ほど馬場は重くないように見える。

 4日の追い切りでは目立つ動きを見せた馬が多かったが、ここで取り上げたのは、阪神JF(12月14日・阪神芝1600m)の出走を予定しているコルボノワール(栗東・小崎憲厩舎)。クリアモーメントを追走する内容だったが、前半はゆったりとしたペース。その分、全体の時計は遅くなったものの、6F89.2〜5F71.4〜4F54.3〜3F38.8〜1F11.7秒と終いの時計は速い。小崎憲調教師は「終いの2Fをしっかり追ってくる指示を出しました」ということなので、陣営として意図した通りの内容になった。1勝馬のため、抽選対象だが、出走が叶えば、面白い存在になりそう。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。まとまった降雨があったものの、時計の出方は先週と大きく変わっていないので、今週は3日、4日とも先週と同じ『-0.4秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 先週に比べると、かなり追い切り頭数が少なくなった芝馬場。4日も普通キャンターで馬場を使用している厩舎はあったが、かなり大きな芝の塊が飛んでおり、馬場状態はかなり緩い印象。ただ、馬場差は3日、4日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は盛況。また、前半から飛ばしていっても、終いまでスピードが持続するような馬場。ステイヤーズSに出走を予定しているスノードン(栗東・安田隆行厩舎)は6F76.1秒と速い全体時計をマークしつつ、ラスト1Fも止まらず11.5秒。とにかく時計が出やすい。よって馬場差は3日、4日とも『-1.5秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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