大井競馬場(天候:曇 馬場状態:重)で第60回
東京大賞典(第10競走・GI・3歳以上オープン・ダート2000m・1着賞金7000万円)が16頭によって行われた。
レースは2番人気の
コパノリッキー(
JRA)が逃げ、1番人気の
ホッコータルマエ(
JRA)は好スタートを切ったものの控えて2番手、外国馬のソイフェットが3番手、その後に
サミットストーン(船橋)、3番人気の
ワンダーアキュート(
JRA)、5番人気の
クリソライト(
JRA)、4番人気の
ローマンレジェンド(
JRA)らが続いた。向正面に入って流れが落ち着いたところで後方にいた
ロイヤルクレスト(
JRA)が一気に上がって行き、3コーナーでは
コパノリッキーの外に並ぶ形となり、その直後を
ホッコータルマエが進んだ。4コーナーでは
コパノリッキーに
ホッコータルマエが手ごたえ良く並びかけ、直線で抜け出して最後は4馬身の差をつけて優勝し、このレースの連覇を達成した。勝ちタイムは2分3秒0。勝利騎手は
JRAの
幸英明。3着は1馬身半差で好位を進んだ8番人気の
サミットストーンが入り、4着は地元大井の3歳馬
ハッピースプリントで5着が
ローマンレジェンド。
ワンダーアキュートは7着に終わった。
勝った
ホッコータルマエは、
父キングカメハメハ、
母マダムチェロキー(その父Cherokee Run)という血統の牡5歳鹿毛馬。
JRA栗東・西浦勝一厩舎の管理馬。通算成績は27戦14勝(
中央競馬では16戦6勝)となり、重賞勝ちは11勝目で、GI(JpnI)はこれで7勝目となった。
レース後の関係者のコメントは以下の通り。
1着
ホッコータルマエ(
幸英明騎手)
「強かったです。すごい馬です。今日は
コパノリッキーを見ながらレースを進めました。手ごたえは抜群で、早目に抜け出しすぎたかなと思いましたが、それでも勝てると思いました。GI最多勝の国内記録である『GI9勝』は抜けると信じています。僕が乗っていても1番人気にしてくださったファンの皆さん、ありがとうございました。」
2着
コパノリッキー(
田辺裕信騎手)
「今日は思い切ったレースをしようと厩舎サイドと話をしていました。スタートも決まったので逃げました。馬体も絞れていたし、良くなっていましたが、今日は相手が強かったです。」
4着
ハッピースプリント(
吉原寛人騎手)
「道中は馬なりで、リズムを大事にして乗りました。ひるむところはありましたが、最後はしっかり伸びてくれました。収穫があったと思います。本格化はまだ先ですが、もっと良くなるはずだと思っています。」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI