小雪交じりの寒風が吹きつける中、
コートシャルマンは栗東坂路で最終リハを行った。
この日初めて手綱を取るC.デムーロを背に単走。外ラチ沿いを無理することなく駆け上がると、4F56秒7-12秒8をマーク。全くの馬なりだったが、軽やかなフットワークが目に付いた。「馬場の分、時計はかかっているけど、終始いい手応えでしたよ」と鞍上は好感触を伝える。松永幹師も「いい動き。少し馬場が荒れていたのに、(最後まで)しっかりとしていましたね」と目を細めた。
鞍上は13年
桜花賞2着馬
レッドオーヴァルに共通点を見いだす。自身は
チューリップ賞と
オークスで2度コンビを組んでおり「キャンターの感じが似ていますね。いいものを持っています」と好イメージを膨らませる。
デビュー2連勝で挑んだ前走の阪神JFは10着に沈んだ。その敗因はつかめていない。陣営はGI仕様のハードな調整から一転、ソフトな調整で変化を求める。「初戦、2戦目は使ってからガタッときたのに、前走後はそんなことがなかった。力を出し切っていないのかもしれない」と松永幹師。素質の高さは間違いないだけに、仕切り直しの一戦へ「小脚が使えるので中山は合いそうですね」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ