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アンバルブライベンが逃げ切りV、田中健「逃げることしか考えていませんでした」/シルクロードS

デイリースポーツ
  • 2015年02月02日(月) 12時00分
「第20回シルクロードS・GIII」(芝1200m)は1日、京都11Rに17頭で争われ、2番人気のアンバルブライベン(栗東・福島)が、自分の形に持ち込んで鮮やかな逃走劇を披露。京阪杯に続く重賞2勝目を飾った。スタートを決めて、鞍上の田中健が押して先手を奪う展開。外からニザエモン(17着)に競りかけられるシーンもあったが、動じずマイペースの逃げを貫く。隊列が崩れぬまま直線へ向くと、あっさり突き放して一気に加速。脚色は衰えることなく、後続の追撃を封じた。勝ちタイムは1分7秒9。3/4馬身差の2着は3番人気のサドンストーム、さらに半馬身差の3着には12番人気のセイコーライコウが入線。なお、1番人気のエイシンブルズアイは中団追走のまま9着に終わった。

「あの馬(ニザエモン)が来るのは予想していましたからね」と田中健は振り返る。前半3Fは33秒9。同型の存在で、前2走とは違い厳しいペースだったが、しぶとく粘り込んだ。「逃げることしか考えていませんでした。この流れで押し切れて良かった」と“激流”を克服しての白星に満面の笑みを浮かべた。福島師は「ファンが実力を認めてくれて2番人気で勝てたのも大きいですね」と目を細めた。

 昨年10月の福島民友Cから(1)(1)(2)(1)着と4戦連続連対。6歳牝馬とは思えないほどの充実ぶりで、短距離界の中心的な存在へと躍り出た。

 当初は「左回りの走りがもうひとつで…」と高松宮記念(3月29日・中京、芝1200m)への参戦は否定的だったが、この勝利で「行きます」と指揮官はきっぱり。直線の長い桶狭間でも逃げまくるだけだ。

提供:デイリースポーツ

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