オークス馬となった99年
ウメノファイバー、04年
ダイワエルシエーロだけでなく、近年も
ホエールキャプチャ(11年)、
ヴィルシーナ(12年)が、ここでの勝利を
ステップにGI馬へと上り詰めた。
今年の“出世レース”で主役を務めるのが無傷2連勝中の
キャットコインだ。新馬戦はとても届かないと思われた位置から強烈な末脚を繰り出してV。牡馬初対戦となった続く
ひいらぎ賞も、後方追走から外々を追い上げて抜け出す完勝で難なくクリアしてみせた。
ただ決して順風満帆だったわけではない。二ノ宮師は「繊細な馬で、気性的に難しいところがある。それにカイ食いも細い。育て方を一歩間違えると大変なことになるので、その点は十分に気をつけてきた」と、入厩当初からの苦労を振り返る。そんな状況下で挙げた2連勝だけに価値は大きい。1週前追い切りは、美浦Pで4F57秒1-12秒7(馬なり)。少しレース間隔はあいたが、動きはスムーズで上々の内容だ。「愛情を注げば注いだ分だけ馬が頑張ってくれる。とてもやりがいがある」と指揮官はこの先の成長を含めて、大きな期待を寄せる。
2連勝に導いた柴田善も「普段はうるさいけど、競馬はすごく乗りやすい。どれだけ走るか分からないくらい奥の深さを感じる。今度も楽しみだね」と手応えを隠そうとしない。
無傷3連勝で重賞初Vを決め、2歳女王に輝いた
ショウナンアデラとともに、二ノ宮厩舎のツートップとして牝馬クラシック戦線に向かう構えだ。
提供:デイリースポーツ