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キャットコイン快勝、鞍上柴田善は「返し馬で落ち着きが出てきたよね」/クイーンC

デイリースポーツ
  • 2015年02月15日(日) 12時00分
 春へ加速する無傷の3連勝だ。「第50回デイリー杯クイーンC・GIII」(芝1600m)は14日、東京11Rに16頭で争われ、2番人気のキャットコイン(美浦・二ノ宮)が1分34秒0のタイムで重賞初制覇を飾った。道中は中団のインを追走。横に広がった攻防から直線半ばで抜け出し、後続の追撃を振り切った。12年にはヴィクトリアマイル連覇(13、14年)のヴィルシーナが制し、ほかにもエリザベス女王杯リトルアマポーラ(08年)や07年ヴィクトリアマイルの覇者コイウタ(06年)を輩出している出世レース。5日に急死した父ステイゴールドにささげるVで桜花賞(4月12日・阪神、芝1600m)へ向けて前進した。なお、首差の2着は最後方から猛追した3番人気ミッキークイーン、さらに首差の3着は後方3番手から脚を伸ばした1番人気のロカだった。

 1〜4着がいずれも首差の大接戦。だが、いち早く抜け出して後続を封じた内容は着差以上の強さを思わせた。「ひ弱でドンと来いという感じではなかったけど。返し馬で落ち着きが出てきたよね」。懸念材料としていた馬体減りもなく、この日は前走比プラス4キロで出走ができた。心身で成長の跡を実感し、柴田善はうなずく。

 以前は鎮静剤を打ちながら蹄鉄を打っていたやんちゃ娘。「今は普通に打てるようになった」と二ノ宮師が語るように、確実に階段を上りつつある。一方、「まだ前日輸送の経験がない。間違いなく馬体は減りそう」と全幅の信頼を置くには至っていない。

 今後は関西圏でトライアルに出走してそのまま栗東滞在、もしくは桜花賞に直行するかの二択。ドリームジャーニーナカヤマフェスタゴールドシップレッドリヴェール…新馬戦からデビュー2連勝を決めたステイゴールド産駒は全てGI馬に出世しているという心強いデータもある。僚馬の2歳女王ショウナンアデラきさらぎ賞で牡馬を蹴散らして完勝したルージュバック。関東が放つ“第3の矢”は、じっくりと戦略を練り上げて仁川の舞台に立つ。

提供:デイリースポーツ

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