転機を迎えた。昨年の
NHKマイルCの覇者
ミッキーアイルが、今年初戦に向けて調教内容を一新。行きたがる気持ちを我慢させ、“ためる”競馬を覚えさせている。
昨秋は始動戦の
スワンSこそ鮮やかに逃げ切ったものの、続く
マイルCSは
ホウライアキコにハナを叩かれて13着に大敗。3戦目の
阪神Cも2番手からの競馬となったが、勝ち馬から0秒4差の7着と煮え切らない結果に終わった。
スピードだけで押し切るには限界がある。何かを変えなければならない。「いつも最後にたれてしまうから。今しないといつするの?」と音無師。年齢的にもまだ4歳と若い。先を見据え、陣営はこのタイミングで“脚質転換”に踏み切った。
18日の1週前追い切りは、栗東坂路で4F53秒0-38秒5-12秒7をマーク。縦列状態で
サンライズスマート(6歳1600万下)を2馬身ほど追走し、ゴール前できっちりと抜け出した。「こういう調教を繰り返している。我慢が利いているし、いい調教ができている。あとは実戦に行ってどうかだね」とトレーナー。反復練習の成果は十分。今年初戦で進化した姿を披露する。
提供:デイリースポーツ