美浦Wで大きく先行させた
シャイニープリンス(5歳オープン)を目標に、
イスラボニータが6Fからゆっくりスタートした。直線入り口で内に潜り込むと、重心をぐっと低くしてエンジン全開。ゴール前、鞍上・蛯名の
ゴーサインに鋭く反応し、きっちり0秒1先着。6F83秒6-39秒4-12秒5を計時した。
「1週前はまだ物足りない面もあったが、きょうの動きなら及第点。いろいろ調教で工夫をしているし、先着することが目的ではないからね。休み明けとしては上々でしょう」と蛯名は確かな手応えをつかんだようだ。
昨年11月の
ジャパンC9着以来、3か月ぶりの実戦。栗田博師はこの日不在だったが、「結果を見ると前走は距離が長かった」と振り返っていた。実際、1800mでは重賞2勝を含む3戦3勝。また2000mの
皐月賞を快勝しており、今回の舞台に不足はない。
相手関係について、蛯名は「まだ戦っていない古馬もいる。斤量差もあるし」と慎重に言葉を選ぶが「馬体がひと回り大きくなったようだ。たくましくなった」と成長に目を細める。会津助手も「古馬らしい雰囲気がある」とキッパリ言い切った。
どんなメンバーがやってこようが、
イスラボニータの競馬をするだけ。「能力を信じて、しっかり仕上げている」と指揮官はひと追いごとに力を込めていた。上半期の大目標
安田記念(6月7日・東京、芝1600m)へ好発進を決めたい。
提供:デイリースポーツ