自慢の末脚で混戦のハンデ重賞を制圧した。「第51回
中日新聞杯・GIII」(芝2000m)は14日、中京11Rに18頭で争われ、5番人気の
ディサイファ(美浦・小島太)が鮮やかな差し切り勝ち。得意の左回りで決め手をフルに発揮し、2つ目の重賞タイトルを手にした。(1)番枠を生かしたロスのない立ち回りから、直線もスムーズに進路を確保。エンジンが点火すると一気に突き抜けた。勝ちタイムは2分1秒2。好位から運んだ2番人気の
デウスウルトが1馬身1/4差の2着。さらに半馬身差の3着は逃げた6番人気の
マイネルミラノ。1番人気の
ダノンジェラートは末脚不発で7着に終わった。
人馬ともに昨年の
エプソムC以来となる重賞Vに成功した。コンビを組んで5勝目、自身も区切りの
JRA重賞70勝目となった四位は、胸を張ってレースを振り返った。「イメージ通りの競馬だった。500万を勝った時から乗っている馬だから、こうやって重賞を2つ勝ててうれしいよ」と目尻を下げたが、レース前から勝利の予感があったという。「枠が出た時に、(1)番だったでしょ。
エプソムCの時も(1)番だったから、いいんじゃないかなって」と満面に笑みをたたえた。
「今後どこを使うかは未定だけど、賞金を加算できたし、これで選択肢も広がった」と小島太師が笑顔で話せば、四位も「去年の秋はGIで跳ね返されたけど、また挑戦していきたい」と、息の合ったコンビでのさらなる飛躍を誓った。
提供:デイリースポーツ