2歳王者のダノンプラチナ(牡3・美浦・国枝栄)が、スプリングS(GII・芝1800m)に向けてウッドチップコースでの追い切りを消化した。追い切り後に国枝調教師に話を聞いた。

「前走の朝日杯FS(GI・1着)の時は、栗東に入れて調整しました。追い切りの動きも良くて、競馬でも良い走りができました。レース後は放牧に出て、スプリングSを目標に帰厩してからは順調に調整できています。良い意味で大きく変わったところはありませんが、全体的に体が大きくなりましたし、丸みや厚みも出てきて実が入ってきました。少しずつ落ち着きも出てきましたが、気持ちが入りやすくて我が強い面もありますけど、それが走る理由の1つかもしれません。

　先週蛯名騎手が乗って追い切りましたが、少し気が入り過ぎた感もありますので、今日(3/18)は前にいる2頭を落ち着いて追走させて、最後も前の馬に並べずに終いを伸ばすという指示でしたが、思い通りの追い切りができました。

　これまでは1600mで競馬をしていましたが、今回1800mに距離を延ばして、次の皐月賞の2000mにつなげていければと思っています。阪神の1600mに比べて中山は少しトリッキーなコースになりますが、状態が良いですし、ジョッキーがうまくコンタクトを取って折り合ってほしいですね。素軽くて、走りに無駄がなく、素質の高い馬です。ここまで順調に来ていますし、クラシックに向けて良いスタートを切りたいです」(取材・写真：佐々木祥恵)