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タマモベストプレイなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年03月19日(木) 16時40分
 今週の栗東は春を思わせる陽気。非常に暖かく、追い切りでいい汗をかける状況だったと思われる。18日夜からかなりの降水量で、19日の調教時にはたっぷりと水分を含む馬場となったが、極端に時計を要する状態という印象はなかった。これは追い切り頭数が少ない木曜日ということが要因だったと思われる。

 ちなみに、19日の調教時間中は霧雨のような量だったが、19日いっぱいは雨が降り続くとの予報も出ており、このまま雨量が多いようだと、来週の追い切りには影響を及ぼす可能性はあるだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 18日。この日の一番時計はアンバルブライベン(栗東・福島信晴厩舎)の4F49.6秒。この数字だけ見ると、驚いてしまうが、この馬自身の自己ベストは4F49.5秒なので、極端に時計が速い馬場というわけでもない。調教VTRを見ていただければ、お分かりになると思うが、この馬の場合、かなりのピッチ走法で坂路を駆け上がってくるので、多少馬場が荒れていても、スピードに乗りやすい。よって、この馬の時計で馬場差を検討するのは難しいところ。ただ、4F51秒以下がアンバルブライベンを含めて5頭いたことを考えると、通常より時計の出やすい馬場だったことは確かだろう。

 19日。雨の影響で時計を要する馬場をイメージしていたが、思ったよりも速い時計が連発。日経賞(3月28日・中山芝2500m)の出走を予定しているタマモベストプレイ(栗東・南井克巳厩舎)は、1回目のハロー明けの時間帯に追い切り。メイショウオオカゼとの併せ馬だったが、テンから馬体を併せていった分、ペースが速く、ラスト2F地点から追い比べ。最後までスピードが衰えることはなく、4F50.4〜3F37.1〜2F24.7〜1F12.7秒の好時計をマーク。この数字は自己ベストを1.0秒も更新する時計なので、まだまだ成長している証拠かも知れない。

 先週の馬場差は「+0.2秒」。文中にも記したように、18日は少し時計が出やすい馬場。よって『-0.1秒』で馬場差を記録。また、19日は雨の影響を受けたので『+0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 開門直後はラスト1F11秒台が連発し、時計の出やすい馬場に思えたが、開門から30分ほどすると、そこまで時計が出るケースがなく、なかなか判断の難しい馬場。ただ、開場時間のトータルで判断すると、力のある馬、実績のある馬だと速い数字をマークしているので、このあたりを馬場差検討の参考にした。

 18日の追い切りでは、日経賞を予定しているサウンズオブアース(栗東・藤岡健一厩舎)の動きが目立った。テーオービックバンとの併せ馬で、最初の1Fはかなり遅いペースだったが、3コーナーから4コーナーでペースアップ。直線では落鉄するアクシデントもあったが、鋭い伸びで先着。6F83.3〜5F66.8〜4F51.3〜3F36.7〜1F11.7秒と半マイルの時計が非常に優秀。菊花賞以来のレースとなるが、その後に予定されていたJCをスキップしたことは正解だったように思う。

 なお、先週の馬場差は「-0.4秒」。18日は時計の出やすい馬場状態だったので『-1.0秒』で馬場差を記録しているが、19日は雨の影響を受けているので『-0.7秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りは18日は確認できなかったが、19日はビーラヴド(栗東・高橋義忠厩舎)の追い切りを確認。藤岡康太騎手が跨っていたが、新馬ということもあり、あまりスピードに乗る感じではなかった。馬場は芝の塊がかなり飛んでいたので、馬場も悪かったと判断したい。よって馬場差は18日は『±0.0秒』、19日は『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は5F61秒台こそ確認できなかったものの、5F62秒台はそれなり。ラスト1F11秒前半の該当馬もそこそこいたので、馬場状態に関しては大きな変化はない。よって、馬場差は今週も先週と同じ『-1.0秒』で、18日、19日とも記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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