復活したGI馬の勢いが止まらない。
カレンブラックヒルは栗東坂路で単走追い。ラストにステッキが一発入ると、グッと重心が下がり鋭く加速。4F51秒7-37秒8-12秒4の好時計をマークし、好調ぶりを誇示した。
2週連続での騎乗となった初コンビの松山も、十分に手応えをつかんだ様子。「先週と変わらずいい感じ。ラストまで反応が良かった。いいイメージで臨みたいですね。これだけの馬ですから、レースで乗るのが楽しみ」と笑みを浮かべた。
動きを見守った平田師も納得の表情でうなずいた。「やっぱり動くね。普通にいい状態だよ」。約11か月ぶりの重賞勝ちとなった前走が過去最高の馬体重(482キロ)。力強さを増し、充実期を迎えた愛馬に「筋肉が張っているね」と目を細めた。
重賞連勝のかかる今回、舞台は昨年の
阪急杯(11着)以来となる阪神コース。「ハナにはこだわらないけど、前々で。内回りコースもいいし、道悪もこたえない馬だから」。週末の雨予報も追い風に、重賞6勝目を狙っていた。
有馬記念6着以来となる
ラキシスは栗東CWで3頭併せ。5F67秒0-38秒2-11秒7をマークした。直線は最内から先行2頭を追ったが、1馬身遅れのゴールとなった。それでも陣営に不安の色はない。「後ろから我慢させるケイコを。先週、感触をつかんでもらったルメールも“状態がいい”と言ってくれている。体も恐らく(いい意味で)増えていると思う」と辻野助手はリフレッシュ効果を強調した。
提供:デイリースポーツ